名古屋のおtoさんのひつまぶし

名古屋で共通の好きなことや趣味を持つ友人を作れたらいいなと思ってます。ひまつぶしに更新中....。そして女性漫画布教にも力をいれていきます。

【ひつまぶし】初めて行った夜の街の話

私が二十歳になった夏である。
青春18きっぷを使って地元の京都から母方の実家に一人で訪れた。およそ9時間近く。
長時間乗るのは疲れるとは言うが、私は電車に揺られることは割と好きである。
田舎駅に止まった時の楽しさと、のんびりする時間を買う感覚。
はやく行くのではなくあえて遅く行く。過程を楽しむことを当時学んだ。


祖母の実家に行った時、従兄弟が二十歳になった私と飲みたいと言っていたので、飲みに連れてもらった。
私より三つ上でその時はもう既婚者である。


地元出身であったし、美味しいお店もたくさん知ってそうだったから、どこだろう?どこだろう?どんな居酒屋かな?と期待して連れていかれたのが、従兄弟の行き付けのキャバクラだった。


まさかである。


お腹をすかせて行った先がキャバクラである。


そして、私は女性と話すのが基本苦手であるため、間違いなく楽しめない。


同年代の若い大学生の子が付いていたけど、
まー、話すことなぞない。
何が楽しいやらわからない。(未だに)

そこで、私がとった行動は、
ひたすら飲むということである。
当時はビールは飲まなければ、ウィスキーも好きではなかった。
カクテルばかり。そして梅酒。
私はひたすら梅酒を飲み続けた。
バカみたいに梅酒のロックを飲み続けた。
あまりに飲むので、女の子は机の上にボトルを置きっぱなしにして、なくなったらすぐ入れる感じになった。

また、御手洗いにもよく駆け込んだ。
勿論、トイレで吐くようなことはしていない。
単に逃げ込んだのである。
隣にずっといるのが苦痛だったため、時間潰しに逃げ込んだのだ。
そして戻った時にはまた、梅酒ロックが出来上がっていたのである。
ボトルを空にしてしまったのだ。

幸いにも3件ほど梯子することになったが、すべて従兄弟が払ってくれていた。
合計で10万以上払っていた。

女の子も3~4人つけていたりだとか、女の子の飲んだのも払っていたから、まぁ、そうなるだろうと後で気付いた。

唯一女の子の話で覚えてるのが、アラサー女子の結婚観について私が聞き手になっていたこと。
子どもは欲しいけど旦那はいらない。でも世間話があるからその部分をどうしたものかと悩まれていた。
もはや、私が接待。


翌日帰る予定だったので、タクシーで先に帰らせてもらった。
従兄弟にお礼を言い、また夜の街へと従兄弟は消えていった。


おそらく、人生で一番酒を飲んだ日でもある。
そして私はつまらない飲みの席ではひたすら酒を飲み続け、楽しい時はそんなに飲まないという習慣が身に付いたのだった。